池内晶子(いけうちあきこ)1967年、東京生まれ。東京在住。

1998年東京藝術大学博士課程単位取得退学。1998年文化庁在外研修2年(ニューヨーク)。1988年より糸を空間に張り巡らす作品の制作を開始。絹糸を結び、切る行為の集積を宙づりにし、人と空間の関わりについて考察している。作品は糸の重さと重力、張力、空気、人が起こす風、糸の震えと揺れ、人の呼気、湿気に応じて伸縮し、光を抱え込み、放ち、黄変する糸の性質などを構成要素としている。これまで、主に、結び目を連ね、垂らす、南−北、東−西など方位に合わせて行ったり来たりを繰り返して垂曲に張り渡たす、一本の糸を床に落下させ螺旋状に配置する、糸と糸の交差する点を全て結び、網目状にしながら螺旋状に旋回し空間に渦巻く穴を現出させる、などの形態を発表してきた。また、公開制作や「絹糸を切る」、「糸を巻く」など、作品の変容過程を公開するイベントも行っている。結び目と場の歴史や人の記憶を重層させる、地磁気に作品の基軸を沿わせ、展示室内から外へと場をまたいで空間を捉える、渦巻く穴から時空を窺う、糸の震えをたよりに不可視のものの気配を感じ取る、かたちになろうとするものの聲を聞く、などの試みをしてきた。ひとつひとつ結び目をつくり重層させるように、写真を撮ることやドローイングなども日課とし、取り巻く事象や内的世界を観測している。

「池内晶子展」 INAX Gallery 2(1991)、「TOYAMA NOW’96 富山国際現代美術展 New concepts for a new art」富山県立近代美術館、「2 Far 2 Close アジアン・アメリカン・アーツ・センター・アニュアル」ニューヨーク(2000)、「MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」東京都現代美術館、「秘密の湖」ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション(2013)、「19th DOMANI・明日展」国立新美術館(2016)、「新・今日の作家展 2016 創造の場所ーもの派から現代へ」横浜市民ギャラリー、「水と土の芸術祭 2018」新潟等、国内外で展覧会多数。近年の個展gallery21+yoでの池内晶子展(2014, 2015, 2017)、The Japan Foundation Gallery(シドニー)での「Akiko Ikeuchi Silk Thread Installations」(2016)などがある。他、「回顧2005美術4氏が選んだ美術展べスト5」中原佑介−池内晶子展(ギャラリー21+葉)(読売新聞)、「回顧2013美術3氏が選ぶ展覧会べスト4」光田由里−秘密の湖(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)(読売新聞)など。

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